第106回東葉臨床医学セミナー(2010.2/17ウィシュトンホテルユーカリ)
興和創薬㈱の協賛による講演会に出席してきました.
講演1 聖隷佐倉市民病院 病理科部長 河上牧夫 先生の『病の舞台としての人体』
・・・河上先生は国立・東京医科歯科大学医学部卒で旧西ドイツハイデルベルク大学病理学教室留学,東京女子医科大学教授,東京慈恵医科大学教授,そして東京女子医科大学八千代医療センターに赴任されH20年から聖隷佐倉市民病院で活躍されています.私の弟(慈恵医大柏病院内科勤務)が学位をとるときの論文審査の副査もしていただきました.医学の歴史を細胞病理学の視点から詳しく解説され,現代医学が画像や臨床データ,分子情報に偏奇しすぎていていることをお話されました.とても高度な内容でしたが素晴らしいお話でした.
講演2 東邦大学医療センター佐倉病院 耳鼻咽喉科 准教授 吉田友英 先生の『内耳性めまい・・・さらにこんなめまいは要注意』
・・・吉田先生は東邦大学附属東邦高等学校卒(私の先輩で,妹さんは私と同級生でした),S60年東邦大学医学部卒,H8年から佐倉病院に赴任されH10年講師,H21年准教授に昇進されました.数多くの手術,診療,研修医指導,研究,学会発表をされている優秀な先生です.講演は内耳性めまいの種類,問診の大切さ,眼球運動の観察,経験からの診断の重要性,ストレス関連が80%も占めるメニエール病,危険性が高い中枢性のめまいなど丁寧に説明されていました.特に「眼は脳の窓である」と眼振の動きから病態を診断する臨床動画は圧巻でした.歯科口腔医学領域と隣接分野でありながら詳しく理解していなかったことも多く大変勉強になりました.これからももっと医学の知識を深めていきたいと思います.当日は耳鼻咽喉科の山本昌彦教授が座長をされました.
なおめまい疾患情報は「めまいナビ http://www.memai-navi.com 」をごらん下さい
当院は口腔外科がない東邦大学医療センター佐倉病院から顎関節症患者さんを中心に密接に連携しています.かかりつけ歯科医院として地域医療の拠点として大きな疾患を専門病院へ紹介する窓口としてこれからも機能していきます.ご相談などは遠慮なくどうぞ.
カテゴリー:講演会・講習会・学会, 院長ブログ 投稿日:2010年2月21日